人孔(マンホール)内の温度

下水道の中は暗くて冷たいイメージがありますが、実際はちょっと違います。ビルや住宅からの排水で熱も運ばれてくるので、かなり高温多湿な環境です。マンホールの中に降りていく時は、安全確保のため事前に中の空気の成分を計測するのですが、酸素濃度などと同時に温度も計測されます。真夏には上の写真の様に40度に達することもあります。


冬は地上の気温と比較するとかなり暖かく、上の写真のように20度を超える場合もあります。一年を通じて比較すると、気温・水温ともに地上より温度変化が少なく安定しています。この下水の熱をそのまま捨ててしまうのは勿体ないので、エネルギーとして活用している施設もあります。下水が持つエネルギーで冷水や温水を製造し、付近のビルにパイプラインで送って冷暖房などに使用する「地域冷暖房システム」です。東京の都心エリアには大型ビルがたくさんあるので、下水が持つ熱が、CO2削減に役立つ未利用エネルギーとして注目されています。詳しくはこちら 東京下水道エネルギー株式会社

株式会社ゴトウ工業

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