ミラー方式管路内調査について

弊社が注力している下水道の管路内調査には、作業者が管内に入って直接調査する目視調査と、TVカメラが管内を走行しながら撮影するTVカメラ調査とがあります。東京都下水道局が採用しているTVカメラ調査は、ミラー方式と呼ばれる特殊な仕様です。

TVカメラ調査に使用する機材は、管内を走行・撮影するカメラ本体と、カメラの操作盤や映像の録画をするHDDレコーダーを搭載した車両で構成されています。ミラー方式TVカメラの詳細については下記のページをご覧下さい。

ミラー方式TVカメラは、管の内面360度を一度に撮影する点が特長です。従来の方式では、カメラが撮影しながらゆっくり前進・停止を繰り返して管内の異常箇所を探し、その都度異常の診断をするため、調査に長い時間が必要でした。しかしミラー方式の場合は、管の内面すべてを同時に撮影し、異常の有無は後から事務所のPCで診断するので、カメラは停止することなく一定の速度で管内を走行します。現場での作業時間が大幅に短縮されるため、道路規制による渋滞などを減少させることができます。

ミラー方式TVカメラで撮影すると、管の内面はドーナツ状の映像になります。この映像をPCで処理すると、長方形の画像に変換されます。

この画像を使用して、専用ソフトウェアが異常の有無とランクを自動診断し、報告書が作成されていきます。撮影から診断・集計まで、従来方式から大きく進化し、調査の品質も向上しています。次回は展開図化と診断の様子をご紹介します。

株式会社ゴトウ工業

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