飛散防止蓋について

最近マンホールカードというものが人気のようです。マンホールの蓋には意匠を凝らしたものも多いので、注目されているようです。しかしマンホールの蓋の注目点はデザインだけではありません。集中豪雨の際には下水管内の気圧や水圧が高くなり、マンホールの蓋が外れてしまう現象が発生します。蓋のないマンホールは大変危険な状態ですので、これを防ぐために、飛散防止蓋という特殊な蓋が存在します。

蓋には細かいスリットがあり、通気性が確保されています。さらに蓋は頑丈なボルトで固定されているので、集中豪雨の際にも蓋が飛散することはありません。蓋の内部には空気の出入りを制御するバルブ構造の内蓋があります。ここに土砂やごみが堆積してしまうので、定期的なメンテナンスが必要になります。高圧洗浄車でたまった土砂を一気に洗い流す作業は、なかなか爽快です。